辛子明太子を日本()で初めて()製造、販売した「ふくや」の創業者・川原()俊夫をモデルに、2013年()に放送された()同名テレビドラマの劇場版。ドラマ版同様に()主人公を博多華()丸、その妻を富田靖子がそ()れぞれ演じる。昭和30年代、戦後最大の引揚港で()あった福岡は戦争の傷跡を残したま()ま復興を遂げようとしていた。焼け跡となっていた福岡の中洲で食料品店「ふくのや」を開業した海野俊之は、妻の千代子とともに小さな店を()切り盛りしていた()。そんな俊之が博多の祭りである「博多祇園山笠()」と同様に情熱を傾けていたのが、めん()たいこ作りだった。自身が納得できる味になかなかたどり着くことができず、改良に改()良を重ね()る試行錯誤の毎日を送る中で俊之()が耳にしたのが、息子・健一の同級生であ()る英子の存在だった。両親を亡くして親戚のもとで暮らす英子は、遠足に行()くための新しい靴やリュックサックも買えない境遇におかれていたが……。
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